K-POPの新たな記録を樹立

【ソウル発】

韓国の人気ガールズグループ「BLACKPINK」のメンバー、ロゼとアメリカの人気歌手ブルーノ・マーズがコラボした楽曲「アパート（APT.）」が世界的なヒットを記録している。米国の音楽チャート「ビルボード・ホット100」で7位にランクインし、K-POPの新たな歴史を刻んだ。

ロゼはこれまでにK-POPの女性ソロアーティストとして「ホット100」チャートで3位に入った実績を持ち、今回のランクインにより、その人気が揺るぎないものであることを改めて示した。

世界市場での圧倒的な存在感

「アパート」は、米国を除く世界各国のオンラインストリーミングおよびデジタル販売を集計する「ビルボード・グローバル200」で、15週連続1位を獲得。これは、これまでマライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」が保持していた最長1位記録を塗り替えた。

さらに、同曲のミュージックビデオは公開から105日で再生回数10億回を突破。これは、PSY（サイ）の「カンナムスタイル」が持っていたK-POP最速記録を更新するもので、グローバルな人気の高さを証明する結果となった。

成功の鍵は「コラボ」と「ネットワーク」

「アパート」の成功の背景には、印象的なサビのメロディーとブルーノ・マーズとのコラボレーションがある。音楽業界の専門家は、ロゼが持つ幅広いネットワークを活用し、世界的なスターとの共演を実現させたことが、大きな成功要因であると分析する。

また、「弱いつながりの強さ」と呼ばれる社会ネットワーク理論に基づき、ロゼはK-POP界だけでなく、世界の音楽業界にも幅広い人脈を築き、それを活かしてグローバル市場へと進出したと評価されている。

K-POPの勢い止まらず

ロゼだけでなく、「BLACKPINK」の別のメンバーであるリサのソロシングル「ボーン・アゲイン（Born Again）」も話題を集めている。米ビルボード「ホット100」に初めてランクインし、69位を記録。さらに、英「オフィシャル・シングルチャート」でも13位に初登場し、世界的な人気の高さを見せつけた。

ロゼは昨年について「音楽キャリアの中で最も充実した一年だった」と自身のSNSで振り返った。「長年の夢を次々と実現し、多くのことを学び、かけがえのない仲間にも出会えた」とし、2025年も新たな挑戦を続ける意向を示している。

K-POPの新たな地位確立へ

「アパート」の成功は、ロゼ個人の快挙にとどまらず、K-POPの世界的な存在感をさらに強固なものとした。かつてはアジア圏に限られていたK-POPが、いまや欧米の音楽市場でも確固たる地位を築いている。

ロゼとBLACKPINKのメンバーが切り開く新たな道は、K-POPの未来にどのような影響を与えるのか。今後の展開に、ますます注目が集まる。